今回は、福岡の不動産市場の動向についてお話しします。
2022年3月22日に令和4年1月1日時点の地価公示が国土交通省より発表されました。
福岡県は地価の伸び率「住宅エリアで全国2位」「商業エリアで全国1位」という結果になりました。
福岡県の地価が上がっていることで、「福岡の地価公示が気になる」という方から多数お問合せをいただきます。
「地価公示」とは、国土交通省が主体で土地の価格の推移を毎年発表しているもの。不動産鑑定士が鑑定評価を担当しており、当社の代表も鑑定評価のお手伝いをしました。
「公示価格」とは、国土交通省が発表している土地の価格のことです。
では、令和4年度の福岡県における地価公示について詳しくみてみましょう。
福岡県内にある全51市町の中で、標準地とよばれる鑑定評価の対象となる土地が933地点ありました。
この933地点のうち693地点で地価が上昇(⤴)、92地点で地価が横ばい(→)、136地点で地価が下落(⤵)という結果になりました。
全体の平均を前年と比較すると、1.9%→3.5%上昇し、令和4年度は更に上昇が大きくなりました。
<福岡市>
価格:10年連続上昇
変動率:上昇幅の拡大
R3年3.3% → R4年 6.1%
最高価格地点:福岡中央-2(大濠1丁目)の価格
R3年は825,000(円/㎡) → 870,000(円/㎡)
福岡市はコロナ禍でも人口増加や住宅取得支援施策、生活様式の変化などから、住宅需要は堅調であり、引き続き地価は上昇しています。
<福岡市>
価格:10年連続上昇
変動率:上昇幅の拡大
R3年6.6% → R4年 9.4%
最高価格地点:福岡中央5-9(天神1丁目)の価格
R3年と同額 → 11,000,000(円/㎡)
福岡市天神・博多の中心部は、「天神ビックバン」等の大規模なプロジェクトが進んでいます。
全国の商業地の上昇率トップ10のうち、博多駅周辺など7地点が福岡市でした。大型商業施設「ららぽーと福岡」開業や七隈線延伸に伴う「櫛田神社前」駅の新設が、博多駅周辺の不動産需要に影響したとみられます。
令和4年度地価公示の詳しい情報については、弊社が発行しているニュースレター「Bamboo node Vol.5」にまとめています。福岡県内の市区町別の対前年平均変動率表もご確認いただけますので、 ニュースレターをご希望の方は、お電話やメールでお問い合わせくださいませ。