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動産査定業者選びのポイント

最近耳にすることが多くなった「終活」や「生前（老前）整理」。その目的は主に「自分に関する情報や亡くなった後の希望を明確にして、残された人が困らないようにする」ことです。なかでも身の回りの品は市場価値がそれほどつかないものも多いため、つい疎かになりがちですが、趣味性・嗜好性の高い品、貴金属、ジュエリー、ブランド品、腕時計、収集品等には注意が必要です。

時計に興味のない人には、パテックフィリップもロレックスのデイトナも、数百万円の価値があるとは思えないでしょうし、ブランド品に興味のない人には、30年前のシャネルのアクセサリー（今では１点10万円以上で取り引きされるものも！）の価値や真贋はわからないでしょう。お酒を飲まない人には、ウィスキーやワイン１本が50万円、100万円というのも想像できないはずです。「家族や身近な人にその価値が伝わり難い品」は特に注意が必要なのです。一方で、本人の考える価値と市場価値にも乖離があるもの。客観的な現在価値を知るためには専門業者に依頼するのが確実でしょう。

様々な査定業者

リサイクルショップ、質屋などの店舗を持つ会社なら、店頭に持ち込めば無料で買取査定をしてくれます。ただ店頭査定の場合、その場での買取を前提にした価格提示になり、評価のためだけの査定票を発行してくれないこともあります。また出張買取サービスもありますが、詐欺まがいの買取をする事案などが問題になっており注意が必要です。

信頼できる業者選びのポイント

そこで、私が思う業者選びのポイントをご紹介します。終活に限らず、動産査定に役立ててください。

1. 古物免許証を持ち、できればマンションの１室などではなく、きちんと店舗経営していること。
   ※古物許可証番号の数字の最初の方は都道府県固有の番号ですが、後ろの方は連番なので、古い番号だと古くから営業している会社、となります。
2. 営業実績が公開されていて、取引先に信頼度の高い会社が確認できること（誰でも登録できるインターネットモールや聞いたことがない会社の場合、少し心配です）。
3. 自分が評価してもらいたい品が取り扱い品目に入っていること。
4. 出張費用などの料金が明示されていること。
5. 査定のみでも正式な査定票をもらえる（記録に残る）こと。
6. 問い合わせ時の対応、連絡内容がしっかりしていること。