くらしナビ

【判断が難しい“ 動産の価値”】

2025.10.07

生前整理・遺品整理の現場から

最近、動産評価や終活に伴う買取のご相談で、「何が評価対象になるのか分からない」という声をよくいただきます。ブランド品、腕時計、ジュエリー(宝飾品)などは比較的判断しやすいですが、他の品は迷われることも多いようです。

たとえば、どの家庭にもある和服や古い洋服、スーツなどは、シミや汚れがあると評価が付きにくく、特に和服は購入時の価格に比べて動産としての価値は低い傾向があります。サイズが小さいものはほとんど評価されません。ただし、有名作家の作品本場結城紬など一部の希少品は、高額評価となる場合もあります。また、1970~90年代の海外ブランドの洋服にはヴィンテージとして価値があるものも見られます。

切手や古銭も家庭によくありますが、近年は需要が減少し市場に出回る数も多いため、高評価は難しいです。切手はバラなら額面の2~3割程度が相場です。古銭も昭和以降のものは銀行で現行貨幣に交換するのが無難でしょう。ただし、エラーコイン明治・大正時代の貨幣は個別評価の対象になります。

食器などの日用品はほとんど値がつきませんが、桐箱入りの陶磁器茶道具は評価されやすいです。全体として、日用品よりも趣味性のある品が評価対象になりやすい傾向です。大切な品は、ご親族や趣味の合うご友人に譲るのも一つの選択です。

プロフィール
マネージャー・ジュエリーバイヤー・終活カウンセラー
外尾宗也 (そとおむねや)
所属:株式会社マルヲ
専門分野:動産評価査定
電話:092-461-1178
住所:〒812-0043 福岡市博多区堅粕4-13-1
お問い合わせ先
アンピールにも相談する?を見たとお伝えいただくとスムーズです。
メールでのお問い合わせ