福岡市の都心エリアは博多、天神を中心に形成されています。特にこのエリアはオフィス、商業、住宅が近接しており、まちがコンパクトにまとまっています。また、都市としての利便性の向上を目指したインフラの整備、博多駅周辺エリアで進む「博多コネクティッド」や天神エリアで進む「天神ビッグバン」も福岡市の魅力を際立たせています。特に福岡市地下鉄空港線の沿線地域については、戸建住宅やマンション居住者の利便性が高く人気のエリアでもあります。
福岡市内の住宅地、商業地においてはコロナ禍でも不動産価格はいったん落ち込みを見せたものの、コロナ前の状況に戻っています。特に、戸建住宅やマンションについては、住宅ローンにおける低金利や金融機関の積極的な融資姿勢から不動産市場は引き続き活況を呈しています。また、利便性の高いエリアでは投資用不動産としての賃貸マンションは人気が集まり、投資利回りが低下し不動産価格が上昇しています。
では、詳しく福岡市の3区(博多区・中央区・早良区)について、今年3月に発表された地価公示を参考に地価の動きを見ていきましょう。
個人の戸建住宅やマンション需要は昨年より堅調です。投資用不動産としての賃貸マンションは、特に法人、個人を問わず投資意欲は旺盛であり、投資利回りが低下し不動産価格が上昇してます。
都心部へのアクセスの優れた新築の分譲マンションは好調に販売されており、特に高価格帯のマンションについても比較的堅調に売れています。
福岡市地下鉄空港線の沿線の利便性の高い地域では、個人の戸建住宅やマンション需要をはじめ、投資用不動産としての賃貸マンション需要は堅調でコロナ前の状況に戻っており、不動産価格が上昇しています。
これらの3区については、特徴的なものがあります。サラリーマンの方などの実際に不動産を購入して住まれる方と不動産の物件のオーナとして投資されている方の人数のバランスが良いことが挙げられます。また、不動産の価格を見る上で重要な事柄として、「人口・世帯数の変化」と福岡市に住まれる方の「年齢構成」がありますが、これらの3区は、特にバランスの良さが突出しており、不動産の価格が底堅い要因となっております。
令和4年度地価公示の詳しい情報については、弊社が発行しているニュースレターでもまとめています。福岡県内の市区町別の対前年平均変動率表もご確認いただけますので、 ニュースレターをご希望の方は、お電話やメールでお問い合わせくださいませ。