厚生労働省は5年ごとに「日本人の食事摂取基準」を公表していて、エネルギーや栄養素の必要量や推奨必要量などを示しています。
この推奨必要量を完全に満たすのはなかなか難しいのですが、特に不足しがちで、かつ必要だと思うのが野菜やキノコ、海藻類です。
これらに含まれるビタミンやミネラル、食物繊維は、健康を維持するために重要な役割を果たしており、なかでも食物繊維は腸内細菌にとって最も重要です。これらを摂取できるメニューを意識することからはじめてみましょう。
他の緑黄色野菜を使うなどのアレンジも簡単
食物繊維とカロテンが豊富なにんじんは、おすすめ食材のひとつ。ビタミンCが豊富な、「りんご」と「レモン」を一緒にミキサーにかけるのがおすすめです。
時短調理できるキノコは、朝ごはんの「食物繊維源」に最適!
食物繊維を豊富に含むキノコは、包丁を使わずに調理でき、加熱時間も短くて済みます。タマゴには良質なたんぱく質が含まれ、1日の始まりにピッタリのメニューです。
海藻類には食物繊維が豊富
「もずく」や「めかぶ」、「あかもく」など、わかめ以外の海藻も試してみましょう。
白米にはない風味を楽しむ
もち麦や玄米など、精製度の低い穀類には食物繊維が豊富に含まれます。いろいろな雑穀を試してみてはいかがでしょうか。
コンビニでお手軽にプラス!
働いていると、外食の機会も多いことでしょう。外食やお弁当では不足しがちなビタミンや食物繊維をプラスすることを考えてみませんか。野菜ジュースやサラダ、なめこの味噌汁などはコンビニエンスストアで購入できて便利です。
市販の水煮大豆(ゆで大豆)を軽くつぶして混ぜ込むのもおすすめ
【材料(4個分)】
【作り方】
日持ちするので常備菜におすすめ
【材料(2人前)】
【作り方】
あえて塩味はつけずに、三つ葉の香りでおかずの味をひきたてる
キノコともち麦を使います。
【材料(2人前)】
【作り方】
レタス + ベビーリーフ + トマトなど、その日にあるもので。
キャベツやにんじんなど、その日にある野菜を入れます。
現代の食生活において不足しがちな食物繊維。サプリメントで補うのも一つの方法ですが、できるだけいろいろな食材から摂取したいものです。
どちらも食物繊維が豊富で、かつ経済的な食材です。さまざまな料理に合わせやすいので、いろいろな海藻・キノコを試してください。
主食に玄米やもち麦などの全粒穀類をぜひ取り入れましょう。炊飯時、白米に少し足すところから始められます。
普段の料理でにんじんを利用する機会は意外と少ないですよね。にんじんは栄養価のバランスがよく優秀な食材です。積極的に取り入れるメニューを工夫しましょう。
ほかにも、大豆などの豆類、たまねぎ、ごぼう、キウイフルーツやアボカドなどにも食物繊維が豊富に含まれています。
テレビ番組で「免疫力アップに納豆がいい」と紹介されると、翌日のスーパーの棚から納豆が姿を消すほどに、私たちは健康に良い食に関心を持っています。実際、「納豆」はおすすめの食材ではあるのですが、偏り過ぎるのは考えものです。腸内環境を整えるための食材選びは、バランス・多様性が大切です。
「良いものをいろいろ食す」ことで、いろんな良い菌たちが住みやすい腸内環境を作ってあげましょう。せっかくさまざまな食材があるのです。食物繊維摂取を意識して、大豆以外の豆類、米以外の雑穀類、わかめ以外の海藻、という具合に食材選びを工夫して、あなたの腸内フローラを彩り豊かに、キレイにしていきましょう!